Sunday, June 7, 2020

祖国日本を貶める慰安婦騒動に憤った元軍人たちが声をあげた。『日本軍人が証言する戦場の花 朝鮮人慰安婦』刊行|株式会社ハート出版のプレスリリース

祖国日本を貶める慰安婦騒動に憤った元軍人たちが声をあげた。『日本軍人が証言する戦場の花 朝鮮人慰安婦』刊行|株式会社ハート出版のプレスリリース




祖国日本を貶める慰安婦騒動に憤った元軍人たちが声をあげた。『日本軍人が証言する戦場の花 朝鮮人慰安婦』刊行

国際政治学者 藤井厳喜氏 激賞「非常に貴重な、当時を知る軍人たちの証言。朝鮮人慰安婦自身の声も出てくる。慰安婦とはどんな存在だったのか、この本を読めば真実がわかります」


株式会社ハート出版(本社:東京都豊島区池袋 代表取締役:日高裕明)は、戦時中、慰安婦と関わりのあった元日本軍人たちの証言を集録した『日本軍人が証言する戦場の花 朝鮮人慰安婦』を発売。慰安婦問題に関しては、政治的な意図から歪曲された情報が多い中で、本書は、慰安婦の真実が書かれた信頼できる一次資料です。

朝日新聞の捏造記事から始まった慰安婦問題は、今や諸外国や国連をも巻き込んだ一大国際問題に発展した。日本軍の“性奴隷”だったとされる慰安婦の像は、今や世界中に設置されている。
 

グレンデール市の慰安婦像グレンデール市の慰安婦像

そんな中、注目すべき本が出版された。慰安婦に接した元日本軍軍人たちの証言集である。本書は、「昭和史研究所会報」(同会代表:故中村粲獨協大学名誉教授)に連載された「慰安婦問題:証言と手記」をまとめたものだ。昭和史研究所のこの調査は、慰安婦問題を対日糾弾の手段とする勢力に対抗するために、史実を明らかにしようとしたものである。

本書では、様々な地域、部署、階級の20名の元軍人等が、そのほとんどは実名を出して、慰安婦にまつわる実体験を語っている。顔写真まで提供された方も6名いる。自分たちの話に嘘はないことを示そうという意志の現れであり、事実無根のプロパガンダで祖国が、そして自分たちが貶められたことに対する、彼らの心からの叫びと言ってよい。
彼らの主張は、次のように、慰安婦に対する残虐非道行為など一切なかった、という点で一致している。

「慰安所の半島出身女性に対し、不当な行為は一切していません。これは私が司令部付慰安係だったから判るのです」

「半島女性は我が中隊に協力的で、何か宴会があるときなど参加してくれて兵全員に酒をついでくれたりしたので、兵士はこの女性を大切に扱い、よく言われている暴行などは一切ありませんでした」
 

休日に兵隊さんと花見を楽しむ朝鮮人慰安婦休日に兵隊さんと花見を楽しむ朝鮮人慰安婦

「結論的に重ねて申し上げる。日本軍が朝鮮や中国の女性を強制的に連れてきて慰安婦にした事実はない。…彼女たちの行為は商行為であり、業者が営業としてやっていたのである」

真実を知る彼らの文章からは、韓国側の主張する嘘が、日本国内においてさえまかり通っていることに対する憤りが感じられる。慰安所設置に関わったある主計軍曹はこう語る。

「現世の人権擁護者や平和論者の諸君。世の中自分が実際見聞した事以外の不透明な事を天下に公表するな。まして六十年も昔の事を。これからの日本を背負って立つべき若い世代にウソを載せた教科書で教育するな」

慰安婦を面接した元特務機関員の方はこう述べている。

「戦後の政治家達の発言で強制的に慰安婦が発生したかの如く伝えられ、金持ちになった日本に裁判沙汰までして金を要求されて、これまた考えの足らぬ裁判官までこれを手伝う風景をみて私は残念でならぬ」

また、次のように、朝鮮人慰安婦たちと過ごした日々を、良き思い出として切々と語る方々もいる。

「純情だった彼女達が、今、どこでどうしておるのやら。まさか、慰安婦訴訟などには参加してはいまいと思うが、何日までも思い出に残る、戦場の女達である。今もなお、嫋々として哀切を帯びた歌声が、聞こえてくるような気がしてならない」

「(慰安婦たちは)暗い境遇とは思えぬほど明るく暮らしていたことが、私の脳裏に残っている。私は彼女等とは平素日本人同士として親しくつき合っていた。彼女等は私の宿舎へもよく遊びに来て…自分等で作ったキムチを持って来てくれた。私がキムチの味を知ったのは、彼女等のお陰である」
 

余暇に部隊に来て雑誌を読む朝鮮人慰安婦余暇に部隊に来て雑誌を読む朝鮮人慰安婦

本書には、米軍による日本軍慰安婦の調査報告も掲載されているが、これもまた、韓国側の主張が嘘であることを物語る内容になっている。
 

ビルマのミッチーナで連合軍の捕虜となった朝鮮人慰安婦ビルマのミッチーナで連合軍の捕虜となった朝鮮人慰安婦

本書を読めば、当時の慰安所や慰安婦がどういうものだったのか、その実態を理解することができ、韓国側の言う“強制連行”や“性奴隷”などの主張が、いかに荒唐無稽なプロパガンダか、ということもわかるはずである。

監修者の目良浩一氏は、米グレンデール慰安婦像撤去訴訟の原告の一人で、家を売却までして莫大な費用のかかる裁判に挑み、日本の名誉回復のために尽力された方である。残念ながら、本書発売の二日後に亡くなられ、本書が最後の著作(監修書)となった。
 

目良浩一氏目良浩一氏

なお、本書を企画・編集した、「歴史の真実を求める世界連合会」(GAHT)の副理事長・細谷清氏によると、同会は、慰安婦問題の主戦場である米国で、本書の英語版に相当する図書の発行を準備中とのことである。心ある方々には、ぜひ本書を購入することでご支援をお願いしたい。


【目次】


発刊によせて 目良浩一
はじめに 細谷 清
本書の読み方(地図および陸軍軍人給与表、当時の米価)

第一部 中国と朝鮮半島の話
第一話 「幸せ!」と語った朝鮮人慰安婦 広瀬利文
第二話 朝鮮の慰安所、軍の強制絶対になし 中島 實
第三話 担当警察官の証言 〈語り手〉鈴木武夫 〈聞き手〉中村粲
第四話 慰安所はこうして出来た S・G(匿名希望)
第五話 金目当ての朝鮮女性たち 勝又正彦
第六話 元陸軍宣撫官が実態公表―強制連行なし― 蓮井敏雄
第七話 聖娼の住む街 山西省の朝鮮人慰安婦―戦場の花「慰安婦」に敬礼― 冨田茂男
第八話 強制連行したのは朝鮮・中国人業者―朝鮮人慰安婦が実態告白― 住田朝吉
第九話 慰安婦集めたのは朝鮮人 伊庭野政夫
第十話 私の戦争体験 慰安婦強制連行絶対に無し、略奪と強姦は厳禁 森島 隆
第十一話 突然、慰安婦に抱きつかれ M・K(匿名希望)
第十二話 〈元徐州特務機関員の手記〉私は朝鮮人慰安婦を面接した 宇野竹一
第十三話 中国の鉄道で徐州市におりました 谷津文雄

第二部 東南アジアと南洋の島々
第十四話 南方慰安婦の実態 重村 實
第十五話 フィリピンの慰安婦 朝は教会礼拝、午後は慰安婦 星野正信
第十六話 朝鮮人慰安婦が料金争い「二発やったら二発分払え」 本名庄一
第十七話 強制連行は事実ではない 元松和夫
第十八話 「性奴隷」も事実ではない 楢木野判
第十九話 戦争中は周旋屋稼業 菊田宗廣
第二十話 歴戦の元将校 慰安婦問題を語る 井上 咸

第三部 参考:米国軍人が語った朝鮮人慰安婦
第二十一話 「慰安婦は娼婦であった」 米陸軍OWI心理戦チーム
第二十二話 日本人捕虜の証言「慰安婦は駐屯前よりそこにいた」 連合軍翻訳通訳部局

あとがき 小山和伸

 

本書を強く推薦する、国際政治学者の藤井厳喜氏本書を強く推薦する、国際政治学者の藤井厳喜氏


【書籍情報】
書名:日本軍人が証言する戦場の花 朝鮮人慰安婦
企画・編集:細谷 清
監修:目良 浩一
協力:小山 和伸
推薦:藤井 厳喜
仕様:四六並製・209ページ
ISBN:978-4802400879
発売:2019.12.15
本体:1300円(税別)
発行:ハート出版
商品URL:http://www.810.co.jp/hon/ISBN978-4-8024-0087-9.html


【企画・編集】細谷 清(ほそや きよし)
近現代史研究家、「歴史の真実を求める世界連合会」(GAHT)副理事長。
昭和24年茨城県生れ。早大商卒、放送大学大学院修了。プラント製造会社で国際事業を担当。

【監修】目良 浩一(めら こういち)
「歴史の真実を求める世界連合会」代表。
1933年、朝鮮京城府に生まれる。東京大学工学部建築学科卒。同修士課程修了直後に、フルブライト留学生として渡米。ハーバード大学博士課程修了(都市地域計画学)。ハーバード大学で経済学の助教授を務めた後、1969年から世界銀行の都市開発局に勤務、同銀行の開発方針作成に従事。1975年には、筑波大学の社会工学系教授を務める(都市計画担当)。1982年に世界銀行に復帰、地域開発アドバイザーとなる。1986年、東京国際大学商学部教授に。1995年から2008年まで、南カリフォルニア大学の国際ビジネス授業担当教授。2006年、ロサンゼルスにて「非営利法人・日本再生研究会」を立ち上げ、理事長職に。2014年には「歴史の真実を求める世界連合会(GAHT)」を発足させた。2019年12月18日、米国プリンストンにて逝去。
主な著書に『アメリカに正義はあるのか─グレンデール「慰安婦像」撤去裁判からの報告』『「平和に対する罪」はアメリカにこそある』(共にハート出版)他。

【協力】小山 和伸(おやま かずのぶ)
神奈川大学経済学部教授。一般社団法人「メディア報道研究政策センター」理事長。
1955年、東京都生まれ。1980年、横浜国立大学経営学部卒業。同年4月、東京大学大学院経済学研究科博士課程入学。1986年神奈川大学経済学部専任講師、1988年同助教授、1995年経済学博士(東京大学)を経て現職。
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waka
HALL OF FAMETOP 50 REVIEWER
5.0 out of 5 stars 当時を知る人たちの貴重な証言集
Reviewed in Japan on January 5, 2020
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この書は、昭和史研究所が発行した月刊会報誌「昭和史研究所会報」に、平成9年から14年にかけて掲載された「慰安婦問題:証言と手記」を纏めたものである。20人の当時を知る人たちの生の声を集めたもので、証言者は元憲兵や警察官、少年兵や軍の経理担当者など様々である。
1頁足らずの短いものから、28頁に渡る短編小説風のものまでと様々だが、共通するのは、慰安婦たちは募集によって集められ、高い収入を得ていたこと、朝鮮人慰安婦たちは皆明るかったということである。

満州では、慰安所は軍ではなく警察の所轄だった。業者が女性の戸籍謄本と医者の健康診断書、親の承諾書、本人の写真、許可申請を警察に持ってきて、警察官が本人を面接して、さらわれたのではないことを確認してから許可を出したという。月に2回ほど、病院で生殖器の検査の立ち合いもしたという。
慰安婦たちに慰安婦になった理由を尋ねると皆「カネがいいから」と答えたという。慰安婦が1日で稼ぎ出す売り上げは上等兵の月給よりもずっと多く、雇い主に半額取られたとしても、相当な高収入だった。「故郷へは送金したし、家も建ったし、畑も買った。後は貯金を持って故郷へ帰ろう」という慰安婦もいた。慰安婦の収入は、陸海軍少将と同じくらいという資料がたくさん残っている。
商売も忙しいのは週に1日だけ。数十人の相手をしたといっても、大抵1人30分以内、早いと10分で終わったという。慰安所の利用料は二等兵の月給の4分の1ほどで、兵士にとって非常に高い買い物だった。
最初の内は流行ったものの、サービスが悪くて客足が遠のいたケースもあった。それに嫌気がさした番頭が逃げ出して、他の場所で慰安所を経営し、サービスがいいので、お客が多く、非常に儲かっているという話もあった。慰安婦の募集をすると、応募者が多く、断るのに苦労したとのことである。
慰安所経営は儲かるから、民間人がこぞって営業をし、軍や警察は営業許可を出して悪質な経営者がいないかの監視をしていたというのが実情である。
軍属証明書が発行されたケースもあったようだが、それは遊郭経営者とその雇われ人の利益のためと思われる。軍出入りの業者と認められると、軍から物資の供与を受けられるし、宣伝の必要もない。慰安婦たちも市価より安い物資を購入できるなどのメリットがあった。
南方に派遣された元歩兵大尉の話では、戦争中に相手国の現地女性を強姦するということは大変なことで、これをやれば軍の威信は一遍に駄目になるので、慰安所は必要な存在だった。また危険な場所であるので、軍の保護下に置くことは当然のことだったという。そして慰安婦は大切にされていたという。
戦場レ●プを野放しにしていたソ連軍や米軍と違って、日本軍による強姦事件はわずかだった。慰安所制度は性犯罪の抑止に貢献したことがよく分かる。
終戦から間もなくの昭和20(1945)年8月30日から9月10日までのわずか12日間に、米軍兵士が神奈川県内で犯した強姦事件が、日本政府から占領軍司令部に報告されたものだけでも1,326件に上ったという。

昭和史研究所の代表の故・中村粲氏は、本来は国家が国費を使ってなすべきかかる調査の末に、根も葉もない反日勢力の悪口雑言に反論しようともしない政治家や官僚、マスコミなどに対して、そのふがいなさを憤っていた。
何故、今まで出版されなかったのか、もっと早くに出版してほしかったとの思いはあるが、貴重な証言を集めて残してくれたことに感謝する。多くの人に読んでもらいたい。
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ED77901
5.0 out of 5 stars あらゆる捏造報道に喝!
Reviewed in Japan on January 19, 2020
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正確な歴史を認識する為に要必読!
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fukuda
5.0 out of 5 stars 慰安婦の実像に切り込む
Reviewed in Japan on March 8, 2020
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 日本国内で、いわゆる慰安婦問題が耳目を集めるようになったのは戦後四十年以上経過した1980年代の中頃である。それは、吉田清治が「私は済州島で従軍慰安婦狩りをした。」という作り話から始まった。
 驚いたジャーナリストや歴史研究者はその真偽を確かめるべく済州島で聞き取り調査をした。すぐに出鱈目であることが分かった。にもかかわらず朝日新聞は、朝鮮人従軍慰安婦狩りが信憑性の高いものであるかのごとく報道し続けた。朝日新聞がその誤報を認め謝罪したのは実に三十数年後の2014年である。             
 その結果朝鮮全土で日本軍が慰安婦狩りをしたというデマが流布してしまった。韓国日本大使館前に「慰安婦」少女像が立てられ日本軍に凌辱された朝鮮少女の象徴とされた。韓国過激市民団体の日本への補償要求のネタにもされてしまい、純粋な韓国の少女達は先輩の無念に心を痛め毎週水曜日にその像の前で鎮魂の集会を開くまでになってしまった。
 慰安婦の問題は男女の秘め事でもあり、その当事者は堅く口を閉ざして語ろうとはしない。大東亜戦争当時は売買春が合法であったとはいえそれでも生の声を聞くことは殆どできなかった。ゆえに「朝鮮人従軍慰安婦」の実態は掴めないことの方が多かった。
 慰安婦もこの商売が人様に自慢できるものであるとは決して思ってはいない。また、兵士は聖戦を戦ったんだという想いが強いからこそ我が生理を赤裸々に述べることを躊躇した。その躊躇が慰安婦の大いなる誤解となり歴史を歪めてしまったことに気づく。この本は勇気ある兵士の証言集である。
 『「兵隊、終わったよ。ズボンも上着も持って出て表で着るんだ。」と追い出して「ハーイ、次の兵隊ハヤク、ハヤク」』
 戦場での現地人との不祥事を防止したい軍部。危険な戦場にやって来てまで商売しようとする女衒・慰安婦と兵士の交流の悲喜交々は、慰安婦問題の解決方法に大きな示唆を与える。
 『日本軍人が証言する戦場の花 朝鮮人慰安婦』は慰安婦問題の実像に切り込む待望の書である。 
 因みに「従軍慰安婦」なる単語も戦後の造語である。
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Amazon.co.jp: 日本人「慰安婦」―愛国心と人身売買と: 瑠美子, 西野, あかね, 小野沢, 「戦争と女性への暴力」リサーチアクションセンター: 本

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田舎の隠居

4.0 out of 5 stars 問題追及の第一歩

Reviewed in Japan on April 12, 2015

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「慰安婦」問題は、朝鮮人が中心に議論されているが、それはそれとして理由のあることだと思う。だからと言って、日本人「慰安婦」についての議論が乏しいことは理解に苦しむ。存命の当事者も少なくなっているが、もっと豊富な資料を発掘できないものか。この本を第一歩として、ぜひ資料を積み上げてほしい。

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つくしん坊

TOP 1000 REVIEWER

5.0 out of 5 stars 多くの史実や聞き書き、現地調査から、日本人「慰安婦」の実像に迫る

Reviewed in Japan on July 30, 2015

昨今のジャーナリズムでは、「慰安婦」問題に関して、朝鮮人「慰安婦」、しかもその「強制連行」の有無という極めて狭い範囲の議論が多い。本書は、多くの史実や聞書き、現地調査から、日本人「慰安婦」の実像に迫ったものである。昨今のジャーナリズムの議論があまりにも矮小化されたものであり、より広い視野からこの問題を捉えることの重要性を示している。戦後70年を経て証言者も少なくなる中、この困難な仕事をやり遂げた「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクションセンター(VAWW RAC)の皆さんに敬意を表したい。



本書の「はじめに」にもあるように、日本人「慰安婦」についてはこれまで、「公娼制度下の女性たちが駆り出されたものであり被害者とはいえない」という誤った認識の下にほとんど無視されてきた。これは一部の極右政治家や評論家がしばしば発言する「慰安所肯定論」とも通じている。本書では、このような認識が根本的に誤っていることを実証的に論じている。本書のポイントを要約すると次の通りである(冒頭の、小野沢あかね氏論考による)。



(1)日本人「慰安婦」徴集は軍や内務省の国家機関の命令で行われたことが各種の資料から明らかになっており、国家の責任は免れない。

(2)実際に女性徴集に当たったのは公娼業者や周旋業者などの民間人であったが、当時においても買収目的で女性を人身売買することは国内法や国際条約で禁止された違法行為であった。そのことを実証する判例も存在する。

(3)上記のような経緯で「慰安婦」にさせられた女性はもともと人身売買され、自由を奪われた人たちだったので「自由意思」で「慰安婦」なったとは言えないし、詐欺で徴集された女性もいた。



本書には、上記を裏付ける各種論考が含まれる。強制的な「慰安婦」徴募を誘拐と認定した大審院判決、性奴隷を正当化した戦時ナショナリズム、慰安所業者の聞き取り、沖縄慰安所の事例、日本人「慰安婦」の数少ない実名記録、および匿名の体験記など歴史的記録として貴重である。



戦時の「慰安婦」制度は、戦後の占領軍向け慰安所にほとんど連続的に繋がっていった。さらに、日本人、朝鮮人、中国人を問わず、元「慰安婦」の人びとは、肉体的・精神的後遺症に苦しめられ、激しい恥辱感から故郷に帰れず、幸福な家庭生活とは縁遠いという具合に、戦後も厳しい生活を強いられた。



本書を読み痛感したのは、日本人・朝鮮人・中国人等の「慰安婦」問題の根本には、暴力的・権威主義的国家体制と、全体的な貧しさの中で存在した貧富差により、最底辺の階層の女性たちにしわ寄せがいく、という構造的な問題があるということである。最近の日本の右傾化に伴い、「慰安婦」をめぐる歴史修正主義的妄説や暴論が顕著になってきた。本書は、この「慰安婦」を巡る言説に対して、実証的な視点から解明を行なったものである。なお、「慰安婦」を巡る妄説・暴論に対しては、本書と同じ編者の、「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクションセンター編『「慰安婦」バッシングを越えて-「河野談話」と日本の責任』(大月書店、2014年刊)において、研究者やジャーナリストが完璧な反論を行なっている。併せて一読をお奨めする。

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サトぽん

5.0 out of 5 stars 玉の井遊郭の場合

Reviewed in Japan on June 18, 2015

本の帯に、『「売春婦」なら被害者ではないのか』とあるのが、本書の内容を象徴している。おそらく、大半の人は知らないだろうが、「売春婦」でない日本人が、海外で「慰安婦」になることはできなかった。海外渡航に当たって、内地警察がそのような制限を設けたからだ。「売春婦」でない日本人女性が慰安婦であったとしたら、それは警察の渡航証明書を偽造するか、警察をダマして渡航証明書を出させたかどちらかである。むろん、悪徳周旋業者が軍とつるんで、軍用船で渡航させたといった例も存在するだろうが、これは発覚したら犯罪である。慰安所の楼主は、日本人の場合、身元の確かな人間を選んで当てると言う原則もあった。



日本国籍を持った現地在住の女性が、慰安婦となる例も理屈の上からは考えられるが、これも多かったとは思えない。自由意思で身を売るのなら、普通の「娼妓」となることを選んだのは確実だ。慰安婦の一回当たりの接客料金は、内地の私娼か公娼の最下層の金額に抑えられていた。敢えて慰安婦になることを選択する金銭的なメリットは全くないからである。つまり、合法的に慰安婦になった日本人女性は、ほとんどすべて売春経験者であったと言うことだ。もちろん、このことは違法に慰安婦にさせられた日本人が、いなかったと言うことにはならない。



実際、日本人慰安婦女性に、比較的高齢な、職業的な娼婦然としている女性達が多いことは、元日本人慰安婦の証言、兵士の見聞からも裏付けられる。有名なのは、漢口慰安所の管理者であった山田清吉の「武漢兵站」の記述だ。日本人慰安婦女性が、インテリの山田を手玉に取るような言動をし、山田が困惑する様子が読み取れる。



これは、本書にも紹介されている、大林清の「玉の井挽歌」と言う本の中の記述とも一致する。一章を割いて、玉の井の銘酒組合の国井組合長の元に、陸軍から中支に慰安所を開設する依頼が来た話で、内容については、千田夏光の本のレビューを書いた時に少し触れたが、

http://www.amazon.co.jp/review/R3V6N6WOUAQ9NS/ref=cm_aya_cmt?

遊郭と言っても通称で、玉の井は私娼街である。国内での娼婦としての生活に嫌気がさし、軍から無理強いされた国井の必死の説得に応じて、前借金を増額を条件に、一念発起して戦場の慰安婦となることを決意した女性達の話だ。彼女達は現地に着いて、慰安所の前に行列をなす兵士達に驚くが、元々、承知で渡った身であるから、開き直って前借金を返すことに専念する。



戦場に渡った彼女達は、三ヶ月か半年で、すぐに千円以上の前借金を返すことができたという。前借金を返した後、少し余分に働き、廃業後も現地で飲食店を開いたり、完全に足抜けできた例も多いと言うが、慰安所では、相手にする客の数が、内地とはケタが違う。毎日十人程度、土日で三十人程度を相手にすると、多額の借金もすぐに返済できるのは、単純に金額を計算してみれば、まったくその通りなのである。業者の国井にとっても、カスリの率は内地と変わらない条件ながら、客の絶対数が全然違うので、現金はガバガバ入ってきたらしい。



いかにも結構な話と思われるかもしれない。特に慰安婦の実入が良かったと主張する人達にとってはそうだろうが、話にはウラがある。三ヶ月や半年で足抜けされたら、次の慰安婦のリクルートが間に合わない。軍の命令では、慰安婦の確保は業者に義務付けられた絶対条件である。本の中では明記されていないが、日本人慰安婦の追加補充がうまく行ったとは思えない。慰安所で働くことは、福島原発の炉心近くで働く下請け労働者のようなものだ。相手にする数と比例して性病の罹患の可能性も高くなるし、酒を飲んで暴れる兵隊に、刀で斬りかかられたなどと言う話はいくらでもあるのだ。国井は結局、数年で慰安所の経営から手を引くことになる。



つまり、慰安婦を内地を上回る前借金の額を提示して募集をかけたとしても、内地と同じ取り分比率に応じて女性達にカネを渡していると、慰安所システムは絶対に立ち行かない。日本人慰安婦達は、苦労して連れてきても、すぐに足抜けしてしまうのである。



だが、これはあくまで慰安婦達が、「ものを言う」ことができる、日本人女性達であった場合の話である。玉の井の女性達の話は日本人慰安婦の置かれた境遇の一例に過ぎない。団結して楼主に当たることができず、慰安婦として個別に戦地に渡って行った場合、朝鮮人慰安婦と同等の扱いを受けたと思われる例も少なくない。この典型が、千田の「従軍慰安婦・慶子」のモデルとなった女性である。彼女は、日中戦争の開始時から終戦まで、なんの希望も持つことなく、戦局の拡大に合わせて、流されるように各地を転々とする。名乗りでた日本人元慰安婦は、元々が公娼制度の最下層で呻吟していた女性達だから、その体験は、本書に記述されているように、飛び抜けて悲惨な印象を受ける。だが、このような女性、兵士の性欲の処理を、黙々とこなす女性が軍にとって、一番、都合のよい女性であったのは間違いないのだ。問題はそんな女性は、合法的に慰安婦を集めている限り、あまり集まらなかったと言うことなのである。



この軍に都合のよい慰安婦予備軍が、朝鮮人であり、台湾人という植民地の女性であったのは疑いがない。慰安所を多数抱えた沖縄の場合も、日本内地とは事情は異なる。彼女らもまた、植民地の女性達に準じた扱いを受けたと言ってよかろう。



目次をコメントに転記した。内容は扇情的な部分を排した、手堅い論文の集まりで、初心者向けとは言えないが、いずれも、慰安婦問題の研究が進展していることが確信できるものばかりである。

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Friday, June 5, 2020

불교언론-한국불교문화 연구 거장 홍윤식 교수 별세 - 법보신문

불교언론-한국불교문화 연구 거장 홍윤식 교수 별세 - 법보신문

한국불교문화 연구 거장 홍윤식 교수 별세

이재형 기자
승인 2020.05.29

동국대 일산병원에 빈소…5월31일 발인
영산재·수륙재 등 무형문화재 지정 주도
성보보존위원회·불교미술공모전 창설


유·무형을 망라한 불교문화재와 불교민속학에 이르기까지 불교문화 전반에 지대한 공헌을 한 홍윤식 동국대 명예교수가 5월28일 밤 폐암으로 별세했다. 향년 87세.

1934년 경남 산청에서 태어난 홍 교수는 해인농림고등학교와 동국대 사학과를 졸업하고 일본 교토 붓교대학에서 불교학 연구로 석·박사학위를 취득했다. 1973년 원광대 국사교육학과 교수를 시작으로 동국대 역사교육과 교수, 동국대 박물관장, 동국대 문화예술대학원장, 서울 국악예술고등학교 교장을 비롯해 문화관광부 문화재위원, 대통령실 정책자문위원, 한국정토학회장, 승가학원 이사 등을 역임했다. 근래까지 동방문화대학원대 석좌교수, 불교민속학회, 한국전통예술학회, (사)진단전통예술보존회 회장을 맡아 왕성한 활동을 펼쳐왔다.

홍 교수는 아무도 주목하지 않던 불교 무형문화유산을 학문적으로 정착시킨 개척자였다. 1960년대 산실될 위기에 처한 범패를 발굴해 무형문화재 등재의 기반을 마련하고 유형문화재에 한정돼 있던 불교문화유산의 영역을 영산재, 수륙재 등 불교의례로 확장시켜 무형문화재의 영역으로 안착시켰다. 또 불상, 불화, 탑에 대한 인식을 단순한 문화재에서 예경해야 할 성보로 전환시키며 조계종에 성보보존위원회가 설립되는 결실을 맺었다.

불교미술공모전’도 빼놓을 수 없는 성과다. 홍 교수 제안과 추진으로 시작된 불교미술공모전은 현재까지 이어지며 전통 계승과 현대적 창작의 길을 이어주는 통로가 되고 있다. 1993년 동국대박물관 개관 30주년 기념전으로 열린 ‘고려불화전’ 역시 박물관장으로 재직하며 이룩한 놀라운 성과다. 일본이 대다수를 소장하고 있던 고려불화를 한국으로 이운, 대규모 전시회를 열어 중국불화로 오인되던 고려불화에 대해 전 세계의 오해를 바로잡는 계기를 마련했다. 최근엔 일제강점기를 거치며 단절됐던 것으로 알려진 땅설법이 존속함에 따라 이를 학문적으로 조명하고 무형문화재로 지정하기 위해 노력해왔다.

홍 교수가 지속적인 펴낸 저술도 학술적 가치가 매우 크다.
  •  ‘한국불교’ 
  • ‘한국사’ 
  • ‘한국불교의례연구’ 
  • ‘한국불화의 연구’
  •  ‘정토사상’
  •  ‘고려불화의 연구’ 
  • ‘삼국유사와 한국고대문화’
  •  ‘한국의 불교미술’
  •  ‘자비의 미학’
  •  ‘한국불교사의 연구’ 
  • ‘불화’ 
  • ‘극락도’ 
  • ‘만다라’ 
  • ‘한국불화 화기집’ 
  • ‘한국불교의 밀교적 특색’ 
  • ‘불교민속학의 세계’ 
  • ‘불교의식구’ 
  • ‘한국의 가람’
  •  ‘문화유산의 전통과 향기’
  •  ‘한일전통문화비교론’
  •  ‘불교문화와 민속’ 

등은 한국불교의 역사·문화·사상의 대중화에도 크게 기여했다.

이 같은 홍 교수의 열정과 헌신적인 노력은 불교문화의 위상 제고와 재평가로 이어졌다. 지난해 5월 홍 교수가 조계종 불자대상을 수상했던 것도 일평생에 걸쳐 불교문화의 우수성을 널리 알리고 한국불교문화가 시대에 맞게 발전할 수 있는 토대를 마련했기 때문이다.

매일 '나무아미타불' 염불을 했던 홍 교수는 올해 1월 법보신문과의 인터뷰에서 이렇게 밝혔다. “불교는 종교이자 사상이며 문화의 근간입니다. 의식에 담긴 의미와 문화재에 담긴 양식도 교리와 사상에 대한 이해가 있어야 바르게 계승하고 전수할 수 있습니다. 불교문화는 이 모든 것이 어우러진 결과물이기 때문입니다. 그것을 밝히고 연구하는 것이 내 생의 가장 큰 보람입니다.”

홍 교수의 별세가 알려지면서 각계에서 애도의 목소리가 나오고 있다. 조계종 원로의장 세민 스님(수안사 회주)은 “홍 교수는 스님들이 문화재와 관련해 도움을 요청할 때면 단 한 차례도 거절하지 않고 도움을 주려 애썼다. 그것은 특정 스님을 위해서가 아니라 사찰과 불교를 위한 일이기 때문이었다”며 “수십 년간 인연이 있었던 홍 교수의 사십구재는 우리 절에서 지내 드리려고 한다”고 말했다. 동국대 전 이사장 법산 스님은 “홍 교수는 지극한 신심으로 고려불화, 영산재, 불교민속학, 정토학 등 수많은 분야에 큰 업적을 남긴 학자로 지난해에는 불자대상 상금을 동국대 불교학술원 발전기금으로 희사하기도 했다”며 “고인이 늘 염불하고 마음에 품었던 대로 이제는 극락세계에 이르셨을 것”이라고 말했다.

홍 교수 빈소는 동국대 일산병원 vip실에 마련됐으며, 발인은 5월31일이다.

이재형 기자 mitra@beopbo.com

알라딘: [전자책] 불교 의식구


      목차
      1. 불교 의식의 기능과 의미 
         불교 의식의 기능 
         불교 의식의 의미 
      2. 불교 의식의 구성 
         유나소(維那所) 설치 
         절차와 의식 용구 
      3. 불교 의식의 신앙적 구조 
      4. 불교 의식 용구와 불교 공예 
         불교 의식 용구의 발생 
         불교 의식의 선행 조건 
         불교 미술품과 의식 용구 
      5. 불교 의식 용구의 구성 체계 
      6. 불교 의식 용구 유형 구조 
         시련 의식 용구 
         법회 의식 용구 
         수행 의식 용구 
      7. 불교 의식 용구의 전통 
         문화적 의미 
         불교 문화 발전의 척도 
         불교 의식의 유형화로서의 의식 
         용구 시대 
         불교 문화의 소산 
      8. 맺음말


    저자 및 역자소개
    홍윤식 (지은이)
    경상남도 산청출생
    해인농림고등학교(현 진주동명고등학교)
    동국대학교 사학과
    일본 교토 붓교대학 문학석사, 문학박사

    현)동국대학교 명예교수
    현)불교민속학회 회장
    현)동방대학원대학교 석좌교수
    현)한국전통예수학회 회장
    현)(사)진단전통예술보존회 이사장

    우현상 수상(1986)
    옥조근조훈장 서훈(2000)
    교육공로 표창(2000)
    동국대를 빛낸 사람들 수상(2001)
    제21회 포교대상 공로상 수상(조계종, 2009)
    제2회 박헌봉 국악상 수상(2012)
    올해의 불자대상(조계종, 2019)

  • [저서목록]

  • 한국불교, 원광대출판국, 1973
    한국사(공저), 원광대출판국, 1974
    한국불교의레연구(일본), 일본 陸文館, 1976
    불교와 민속, 동국대출판국, 1980
    한국불화의 연구, 원광대출판국, 1980
    정토사상, 한겨례사, 1981
    고려불화의 연구, 동화출판공사, 1985
    한국의 불교미술, 대원정사, 1986
    자비의 미학, 대원정사, 1986
    한국불교사의 연구, 교문사, 1988
    불화, 대원사, 1989
    극락도, 동국대출판국, 1989
    만다라, 대원사, 1992
    한국불화 畵記集, 가람사연구소, 1995
    한국불화의 밀교적 특색, 만다라, 1995
    한국 민속학의 세계(3인공저), 집문당, 1996
    불교의식구, 대원사, 1996
    한국의 불교미술(개정증보판), 대원정사, 1997
    한국의 가람, 민족사, 1997
    문화유산의 전통과 향기, 민족사, 2000
    한국사상사 입문(공저), 한국사상사학회, 2007
    불교문화와 민속, 동국대출판부, 2012
    연사홍윤식의 불교문화기행, 도서출판동인, 2019 

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불교문화와 민속
홍윤식 (지은이)동국대학교출판부2012-01-05
















정가
15,000원
판매가
14,250원 (5%, 750원 할인)


364쪽
152*223mm (A5신)
510g
책소개
아무리 높고 깊은 관념으로서의 불교가 존재한다 하더라도 그것이 행동화하고 생활화되지 않으면 본뜻을 상실하기 쉽다. 그런 점에서 불교민속에는 민중의 간절한 현세적 원망이 담겨 있고, 그 원망을 처리해 나간 구체적 사실들이 담겨 있다. 즉 민중은 삶을 어떻게 이해하고 있으며, 불교에서 무엇을 얻고자 했는지를 불교민속을 통해 알 수 있는 것이다.

이 책의 저자는 불교와 민속의 상관관계를 밀교적 특색에서 찾으면서 한국불교의 민속적 토대를 규명하는 학문적 성과를 보이고 있다. 제1부에서는 한국불교의 민속적 토대를 정리하였고, 제2부에서는 불교민속의 사례를 정리하였으며, 제3부에서는 한국불교와 밀교라는 제명으로 한국불교의 밀교적 특색을 정리하였다. 그리고 핵심적인 불교민속 관계 의례에 관한 논문 세 편을 추가하여 부록에 실었다.



목차


차례

머리말 - 불교민속의 근원과 전개

Ⅰ. 한국불교민속의 본질
1. 불교민속
1) 불교민속의 의의
2) 불교민속의 범위
3) 불교민속의 대상

2. 불교신앙 의례
1) 불교신앙 의례의 유형
2) 불교신앙 의례의 구조
3) 불교신앙 의례의 특성

3. 가람과 성지사원 신앙
1) 성지로서의 가람
2) 가람과 신앙행위

Ⅱ. 불교문화와 민속
1. 불교민속의 범위와 성격
1) 불교민속 발생의 연원
2) 불교민속의 성격

2. 불교문화와 민속예술(예능)
1) 불교의례의 예능적 특성
2) 범패의 종교적·미학적 의미

3. 불교와 민속예술의 다양성

4. 불교문화로서의 민속
1) 괘불재와 민속
2) 사월초파일과 민속
3) 불교와 민속신앙
4) 헌공의례와 민속
5) 불교와 무형문화재

Ⅲ. 한국불교와 밀교
1. 한국불교의 밀교적 특색
1) 한국 불교문화와 밀교
2) 한국 가람구조의 밀교적 요소
3) 한국 불교의례의 밀교적 요소

2. 삼국시대와 통일신라시대 불교의 밀교적 특색
1) 신라 경주의 밀교유적 사천왕사지
2) 오대산에 펼친 신라인의 만다라적 발상
3) 신라오악의 성립과 밀교
4) 불국사의 조영과 밀교
5) 석굴만의 밀교적 요소
6) 가람·불교의례의 밀교적 요소

3. 고려시대 불교의 밀교적 특색
1) 고려시대 밀교도량·의례
2) 고려시대 밀교유적과 밀교도량
3) 고려시대 밀교유적과 그 의례
4) 고려불교의 밀교적 성격과 그 의의
5) 고려사회의 불교적 분위기 조성과 밀교의범
6) 고려시대의 신중신앙
7) 고려불교의례 구조상의 밀교

4. 조선시대 불교의 밀교적 특색
1) 조선시대 불교와 밀교의례
2) 조선시대 불교의례와 밀교
3) 조선시대 불교의 밀교적 특성
4) 조선시대 밀교의 특성
5) 『조상경』의 간행과 불상관의 밀교화
6) 조선시대 밀교적 신앙의례의 문화적 의의
7) 조선시대 불교의 특색

5. 현대 한국불교의 밀교적 특색
1) 가람의 구조와 밀교
2) 가람구조로 본 밀교적 성격

부록
연등회와 팔관회
불교의례와 무속의 비교
수륙제의 구성과 의미

참고문헌
접기


책속에서



P. 25 불교민속의 대상을 규명하기 위해서는 불교민속과 민속불교의 개념 설정이 필요하다. 그렇지 않으면 불교민속의 성격이 뚜렷하지 않기 때문이다. 불교민속은 불교가 주체가 되어 민중에 전승되어 온 민속을 수용 · 융합한 형태를 지니는 것이라 볼 수 있다. 반면 민속불교는 재래의 민속이 불교와 습합 내지는 혼합되어 있는 것이라 하겠다. 예컨대 무속이 불교의례적 요소를 많이 수용하고 있는 것 등이라 하겠는데 이상과 같은 두 가지 유형의 문화 형태가 외연상으로는 흡사한 것 같으나 근본적인 차이가 있다는 데서 불교민속의 특성을 살필 수 있게 된다. 접기

P. 72 불교민속은 아무리 재래적인 민속을 다양하게 수용하였으나 그를 체계적으로 수용함에 있어서 선인 · 선과의 인과법이란 불교적 핵심이 결여되지 않고 있는 데 반하여 민속불교는 그와 같은 체계와 신앙의 핵심을 찾아볼 수 없다는 데 차이점이 있다 하겠다. 따라서 불교민속도 민속을 수용하는 불교적 주체가 상실되면 민속불교가 되고 만다는 사실을 주목해야 한다. 예컨대 불교에 있어 밀교는 민속(힌두교)을 다양하게 수용하여 고도의 밀교철학과 그에 따른 신앙 형태를 형성하였으나 13세기경에 이르러 밀교를 지탱하는 밀교철학이 무너진 이후 인도에서는 불교가 소멸하고 힌두교만 남게 되었다는 사실이 그를 잘 전해 주고 있다. 접기

P. 164 밀교에 대한 정의는 관점에 따라 달리 내릴 수 있겠으나, 밀교가 성립되는 역사적 과정을 중심으로 살펴보면 밀교는 재래 토속신앙의 불교적 전개라 할 수 있다. 밀교 이전의 불교에서는 재래의 토속신앙적 요소들을 모두 외도外道라 하여 배척하였으나, 대승불교가 발달함에 따라 외도에 접해 있는 대중들을 구제하기 위해서는 지금까지 외도라고 하여 도외시하여 왔던 재래 토속신앙적 요소들을 불교가 수용하여 새로운 교학의 체계를 형성하지 않으면 안 되었으니, 이렇게 하여 성립된 대승불교의 한 분파를 밀교라 하게 되었던 것이다. 접기

P. 276 선종의 입장에서 보면 부정적인 것으로 보이는 복잡한 의식 행위 또는 각종 불화와 그에 따른 신앙 행위 등은 한국불교의 전통에서 보면 밀교적인 것이라 할 수 있다. 그렇다면 선종 사찰임을 표방하는 오늘의 한국 사찰에서 밀교는 부정적인 것이 될 수밖에 없는 것일까? 그렇지 않다고 본다. 왜냐하면 선종 사찰임을 표방하는 전통사찰에서도 밀교 신앙 행위는 그대로 유지되고 있기 때문이다. 가람 형태가 그러하고, 신앙 형태가 그러할 뿐 아니라, 다라니를 독송하는 주법呪法 등에서도 그러한 요소를 찾아볼 수 있다. 접기



저자 및 역자소개
홍윤식 (지은이)
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경상남도 산청출생
해인농림고등학교(현 진주동명고등학교)
동국대학교 사학과
일본 교토 붓교대학 문학석사, 문학박사

현)동국대학교 명예교수
현)불교민속학회 회장
현)동방대학원대학교 석좌교수
현)한국전통예수학회 회장
현)(사)진단전통예술보존회 이사장

우현상 수상(1986)
옥조근조훈장 서훈(2000)
교육공로 표창(2000)
동국대를 빛낸 사람들 수상(2001)
제21회 포교대상 공로상 수상(조계종, 2009)
제2회 박헌봉 국악상 수상(2012)
올해의 불자대상(조계종, 2019)

[저서목록]
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출판사 제공 책소개

사회에 수용되고 민중 사이에 유포된 불교의 또 다른 이름, 불교민속!

불교민속학의 개척자라 할 수 있는 홍윤식 동국대 명예교수의 새 책 『불교문화와 민속』(동국대학교출판부 刊)이 출간되었다. 젊은 시절부터 불교 무형문화재에 애정과 관심을 갖고 연구 및 집필활동을 해온 저자는 불교민속학회 초대 회장이기도 하다.

석가모니의 교학사상敎學思想을 중심으로 생겨난 불교는 공간적 · 시간적 여건에 따라 한편으로는 불교 자체의 발전을 기하고, 다른 한편으로는 민중적 · 사회적 수용에 따른 변화를 겪게 된다. 
여기서 전자는 원시불교 시대를 거쳐 상좌부上座部와 대중부大衆部의 대립을 통해 새로운 사상체계를 형성하고, 이어 대승불교로 발전하였다. 
그리고 후자는 환경 순응이라는 불가결의 원리에 의해 지역적 조건, 정치· 경제· 교육 · 성별· 계층 등의 제 조건에 따라 각기 다른 모습으로 수용되는데, 이와 같은 불교의 사회적 · 지역적 수용은 종교 관념에 있어 커다란 변화를 초래한다. 
불교민속佛敎民俗이란 결국 이러한 확장된 영역의 불교를 일컫는다.

한마디로 불교민속이란 사회에 수용되고 민중 사이에 유포된 불교를 말한다. 따라서 이는 민중에 의해 수용되고 신앙된 불교인 것이다. 불교민속을 통해 우리들은 민중의 불교에 의한 삶의 인식 방법을 알 수 있고, 신앙생활의 양상을 보다 구체적으로 살필 수 있다.

민중의 간절한 현세적 원망願望을 간직한 불교민속의 어제와 오늘!

아무리 높고 깊은 관념으로서의 불교가 존재한다 하더라도 그것이 행동화하고 생활화되지 않으면 본뜻을 상실하기 쉽다. 그런 점에서 불교민속에는 민중의 간절한 현세적 원망願望이 담겨 있고, 그 원망을 처리해 나간 구체적 사실들이 담겨 있다. 즉 민중은 삶을 어떻게 이해하고 있으며, 불교에서 무엇을 얻고자 했는지를 불교민속을 통해 알 수 있는 것이다.
불교민속은 대체로 불교의례의 형태로 오늘에 전승되고 있고, 그 의례에는 다양한 예능 행위가 내포되어 있다. 신앙의례를 통하여 체험한 영험담 등이 다양한 설화의 형식을 빌려 전해지고 있는 것이다. 의례의 문화적 의미는 객관적 · 구속적 · 사회적인 것이지만 그것이 하나의 문화현상인 한 고립적인 것이 아니고 상호 관련이 있다고 할 수 있다. 다시 말해 의례로서, 사회 문화사상文化事象으로서 현존하는 의례 형태에는 역사적 · 사회적 · 풍토적 · 민족적 조건 등이 관련하고 있는 것이다.

이 책의 저자는 불교와 민속의 상관관계를 밀교적 특색에서 찾으면서 한국불교의 민속적 토대를 규명하는 학문적 성과를 보이고 있다.

이 책의 
제1부에서는 한국불교의 민속적 토대를 정리하였고, 
제2부에서는 불교민속의 사례를 정리하였으며, 
제3부에서는 한국불교와 밀교라는 제명으로 한국불교의 밀교적 특색을 정리하였다. 

그리고 핵심적인 불교민속 관계 의례에 관한 논문 세 편을 추가하여 부록에 실었다. 

알라딘: 한일전통문화 비교론

알라딘: 한일전통문화 비교론

한일전통문화 비교론
  • 정가
    20,000원
  • 판매가
    18,000원 (10%, 2,000원 할인)

기본정보
  • 양장본
  • 504쪽
  • 152*223mm (A5신)
  • 907g
  • ISBN : 9788988387368

책소개
한국과 일본의 전통문화를 각각 살펴보고, 양국의 문화구조와 역사관의 차이를 분석했다.
목차
제1장 한국전통문화론

제1절 전통문화의 흐름
한국불교와 전통문화
전통불교의식의 현황과 영산제(靈山齋)
한국의 불교민속놀이
불화(佛畵)와 한국문화
한국의 불교의식과 불교음악

제2절 전통문화의 양상
한국 선(禪)미술에 대하여
정토교(淨土敎)와 불교예술
미륵사상의 조형화와 그 신앙
지장상의 조상과 그 신앙
불교의식용구로서의 불교공예
전라남?북도 지역의 괘불(掛佛) 현황과 특징
경전상으로 본 불상
한국불화에 표현된 아름다움과 그 감상법
한국의 관음신앙과 그 형태
한국인체조각사

제3절 전통문화의 계승과 미래
‘석굴암의 지혜’를 배우자
전통은 ‘개혁과 통합’의 원동력
붉은 악마의 ‘추임새 文化’
문화의 힘은 정체성
국악, 세계를 품자
국악교육 달라져야 한다
불교미술의 오늘과 미래
‘미술사학의 불교관’에 대한 평론
선예술의 재조명과 전망
민속예술 역량 재평가해야

제2장 일본전통문화론
일본인과 그 사회구조
일본의 종파불교
신도(神道)와 신사(神社)
일본인의 문화재관
일본문화에 있어 百濟
일본인의 새해맞이
신고문화(新古文化)가 병존하는 일본
상황설정에 능한 일본인
일본문화의 틀(型)과 모양(形)
일본의 불교의식구
일본에 있어 매화(梅花)의 불교적 상징

제3장 한일전통문화의 비교와 전망
한일문화구조와 역사관의 차이
중세한일불교의 사원구조와 신앙형태
한일 불교학 연구의 회고와 전망